あなたが見て感じた光と色をRAW現像で再現しよう!!
私は、現像前の画像データであるRAW画像で撮影して、パソコンのRAW現像で写真を完成させます。
理想は、現場のイメージを撮影時に全て完結させることですが、カメラの液晶と画像設定だけで調整するのは極めて難しく、今は撮影70%、後処理30%を目標にしています。
K-3+DA★16-50 2015/8 梅の館
感動した景色を写したはずが、写真にするとがっかりしてしまう。でも、あきらめないで下さい。あなたが見て感じた光と色は、RAW画像のデータに残っています。
目次
RAW画像
JPEGやTIFF画像と同じ画像データの形式のひとつで、デジタルカメラの撮像素子が記録した生(RAW)の画像データです。メーカーやカメラ間でデータの互換性はありません。
対してJPEG(本来は画像圧縮形式)やTIFF画像は、写真として完成している画像データで、ほぼ、互換性が確保されています。
RAW現像
RAW画像から、JPEGやTIFF画像等の写真として完成している画像データへ変換することをRAW現像といいます。カメラ内で実行される現像処理や、パソコンの現像ソフトを使ったRAW現像があります。
高性能なデジタル1眼カメラには、カメラ内の現像処理を使ったRAW現像が可能な機種もあります。
レタッチ
画像データを加工、編集する画像処理がレタッチです。一般的にはJPEG画像のような写真として完成している画像データに対する画像処理をいいます。
RAW画像は、RAW現像で写真として完成している画像データに変換するときに、加工、編集が可能です。
RAW画像に対する画像処理をレタッチと表現する場合もありますが、RAW現像と写真として完成している画像データに対するレタッチを同時に実施していると考えるとよいでしょう。
いずれにせよ、データサイズが大きいRAW画像から画像処理したほうが、画質が劣化しにくく高品質に仕上げることができます。
現像ソフト
RAW現像をパソコン等で実行するソフトで、カメラメーカーの純正ソフトや専用メーカーの汎用ソフトがあります。
私が使っているPENTAXなら、純正ソフトがリコーイメージング DCU5で、汎用ソフトがアドビシステムズ Photoshop、Lightroom、市川ソフトラボラトリー SILKYPIX Developer Studio等になります。
純正ソフトのメリットは、カメラメーカーの正確な色を再現でき、カメラ固有の機能を最大限に活用できます。汎用ソフトのメリットは、複数メーカーのカメラのRAW画像を扱うことができ、高度な編集機能を同一の操作で対応させることができます。
私は、カメラメーカーの正確な色を再現させるため、純正現像ソフトを使用しています。
リコーイメージングのDCU5は、SILKYPIX Developer Studioがベースですが、メジャーな汎用ソフトとは違って、参考になる本やサイトがなく、操作方法や現像テクニックを習得するのが難しい状況でした。
参考にした本
そこで、参考にした本が桐生 彩希さんの「RAW現像の教科書」です。主要な画像処理が、基本機能のトーンカーブ調整で説明されているため、特定の現像ソフトに依存しない現像の基本が学べます。

K-3+DA★16-50 2020/9 「RAW現像の教科書」
目標とする現像仕上げに最適な画像処理と調整値を、画像で比較しながら解説しています。
まとめ
RAW画像はレタッチ耐性があり、後処理でカバーできる範囲が広がるため、撮影をおろそかにしてしまいがちです。
しかし、RAW現像といえども、大幅な補正は画質劣化が避けられず、不自然な仕上がりになってしまいます。撮影の基本は、後処理が最小限になるように撮ることです。
理想のイメージに近づけるにはどんな現像仕上げが必要なのか、そもそも、理想のイメージとは何なのか。私も試行錯誤を続けています(笑)。
↓ ブログ村ランキングに参加しています。