名古屋市野鳥観察館に、先週行ってきました。
庄内川河口に面した稲永公園内にある、藤前干潟の野鳥を観察できる施設です。館内には30台のフィールドスコープ(地上望遠鏡)が設置されています。
藤前干潟は、愛知県西部の庄内川、新川、日光川の合流する河口部にある広大な干潟です。
国指定鳥獣保護区の庄内川河口を含む藤前干潟は、特に水鳥の生息地として国際的に重要な干潟としてラムサール条約登録湿地となっています。
先日、レタッチソフトのAdobe Photoshopに追加されたAIノイズ除去機能により、スマートフォンのSony Xperia 5 ⅡのRAW画像の画質向上を確認できたので、スマスコによる野鳥観察に挑戦することにしました。
スマスコとは、スマートフォンとスコープ(フィールドスコープ、天体望遠鏡等)を組み合わせた超望遠撮影のことです。 合成焦点距離(mm)は、スコープ倍率(倍)×スマートフォンカメラ焦点距離(mm)です。
スコープにスマートフォンを取付けて撮影するアダプターを準備していきましたが、使いやすいとお勧めいただいたフィールドスコープが大きすぎて入らなかったため、観察館の方が取付可能なアダプターを貸してくれました(笑)。
フィールドスコープは、コーワ TSN-774+TE-11WZⅡ(25~60×)です。Xperia 5Ⅱの望遠カメラ(70mm ※35mm判換算)で撮影すると、合成焦点距離は1750~4200mmになります。
超望遠撮影は、僅かなブレでも拡大されるため、シャッターブレ防止でエレコム Bluetoothリモコン P-SRBBKを使いました。
野鳥観察館の観察日記ブログによると、春から夏にかけての観察館からの野鳥観察は、潮位が高めの干潮時刻が適しているそうです。
干潮時刻9時55分で潮位予測46cmでしたので、開館時間の9時に入館して観察をスタートしました。
Googleレンズの検索ではカモメまたはウミネコでしたが、くちばしの先が黒いのでウミネコのように思います。手前の干潟にたくさんいました。
TSN-774+TE-11WZⅡ(25×)+Xperia 5 Ⅱ(70mm ) 2023/7 藤前干潟
合成焦点距離は1750mm(25×)で、フィールドスコープの眼視観察ではクリアに見えていましたが、画像では解像がかなり低下しています。
野鳥観察館の方によると、夏の超望遠撮影は陽炎の影響により画像の解像が大きく低下するそうです。
Googleレンズの検索ではカワウです。合成焦点距離は4200mm(60×)で、画像の解像はさらに低下し、ピントが合っているように見える範囲も狭くなっています。
TSN-774+TE-11WZⅡ(60×)+Xperia 5 Ⅱ(70mm ) 2023/7 藤前干潟
Googleレンズの検索ではアオサギです。小さなエイでしょうか捕食しており、何度もくわえ直しながら時間をかけて飲み込んでいました。
TSN-774+TE-11WZⅡ(60×)+Xperia 5 Ⅱ(70mm ) 2023/7 藤前干潟
人口200万人が住む大都市の名古屋に残された、干潟の生き物たちの営みに感動しました。
涼しくなると陽炎の影響が少なくなり、野鳥の種類も増えてくるとのことなので、しっかりと準備をして、またチャレンジしたいと思います。
野鳥観察館は、空調のきいた館内から本格的なフィールドスコープで観察でき、機材の使い方や野鳥について親切に教えて頂けます。
お子さまの、夏休みのSDGsな自由研究にもぴったりな施設だと思います。
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