ゆっくりと作品に向き合える開かれた美術館!!
名古屋市のヤマザキマザック美術館に行ってきました。
工作機械メーカーのヤマザキマザックのコレクションを所蔵・公開している企業美術館です。
一部を除いて、条件付きながら写真撮影が許可されています。5階の常設展示の作品を中心に紹介します。
目次
- ヤマザキマザック美術館について
- 4階 アール・ヌーヴォー、企画展示フロア
- 5階 絵画展示フロア
- ジャン=バティスト・パテル 「野営」 制作年不詳
- シメオン・シャルダン 「兎と獲物袋と火薬入れ」 1736年
- ニコラ・ド・ラルジリエール 「ジャッソ夫人とふたりの子供」 1707年頃
- フランソワ・ブーシェ 「アウロラとケファロス」 1745年頃
- ジャン=バティスト・ウードリ 「果物と野菜の静物」 1727年
- オーギュスト・ルノワール 「果物皿」 制作年不詳
- クロード・モネ 「アムステルダムの港」 1874年
- アメデオ・モディリアーニ 「ポール・アレクサンドル博士の肖像」 1909年
- モイーズ・キスリング 「女性の肖像」 1939年
- シャイム・スーティン 「ふしのある木」 1920-21年
- マリー・ローランサン 「3人の若い女」 1935年頃
- 最後に
ヤマザキマザック美術館について
18世紀から20世紀にかけてのフランス美術の絵画作品とアール・ヌーヴォーのガラス工芸品と家具調度品を展示しています。
展示室は、優美な内装とゆとりある空間を演出して、ゆっくりと作品に向き合えるようになっています。
絵画作品は、額装からガラス、アクリル板をはずしているため、筆跡や色彩などを直に鑑賞できます。
K-3+DA★16-50 2022/1 5階 絵画展示フロア
名古屋駅から市営地下鉄で6分の「新栄町」駅と直結しており、名古屋高速「東新町出口」から約5分とアクセス良好の立地です。
4階 アール・ヌーヴォー、企画展示フロア
特別展「四季折々の情景 美術館に息づく小さな自然たち」を、2021年10月29日(金)から2022年2月27日(日)まで開催しています。
現代作家の作品をヤマザキマザック美術館所蔵のアール・ヌーヴォーのガラスや家具と共に展示して、自然の情景を再現しています。
エミール・ガレ 「箪笥」 1900年頃
東洋的な装飾が施されている工芸家具の作品です。
K-3+DA★16-50 2022/1 「箪笥」
5階 絵画展示フロア
18世紀のロココ芸術から、20世紀のエコール・ド・パリまで、フランス美術の300年間を彩る魅力あふれる作品を展示しています。
ジャン=バティスト・パテル 「野営」 制作年不詳
中央にいる男女を中心とした、楽しげな情景です。
K-3+DA★16-50 2022/1 「野営」
シメオン・シャルダン 「兎と獲物袋と火薬入れ」 1736年
なにげない被写体ですが、強烈な存在感があります。
K-3+DA★16-50 2022/1 「兎と獲物袋と火薬入れ」
ニコラ・ド・ラルジリエール 「ジャッソ夫人とふたりの子供」 1707年頃
緻密な質感の描写に圧倒されます。
K-3+DA★16-50 2022/1 「ジャッソ夫人とふたりの子供」
フランソワ・ブーシェ 「アウロラとケファロス」 1745年頃
大作です。ソファーに腰掛けてゆっくりと鑑賞しました。一般的な美術館ではあまりできない経験だと思います。
K-3+DA★16-50 2022/1 「アウロラとケファロス」
ジャン=バティスト・ウードリ 「果物と野菜の静物」 1727年
果物の果肉の生々しさが印象的な作品です。
K-3+DA★16-50 2022/1 「果物と野菜の静物」
オーギュスト・ルノワール 「果物皿」 制作年不詳
このあたりから、アートに疎い私でも知っている作者がでてきます。
K-3+DA★16-50 2022/1 「果物皿」
クロード・モネ 「アムステルダムの港」 1874年
写真に撮るとコントラストが強めになりますが、実物は繊細で柔らかな印象です。
K-3+DA★16-50 2022/1 「アムステルダムの港」
アメデオ・モディリアーニ 「ポール・アレクサンドル博士の肖像」 1909年
縦長の独特な人物描写です。このあたりから個性的な作品が続きます。
K-3+DA★16-50 2022/1 「ポール・アレクサンドル博士の肖像」
モイーズ・キスリング 「女性の肖像」 1939年
なぜだかわかりませんが、強いインパクトを受ける肖像です。
K-3+DA★16-50 2022/1 「女性の肖像」
シャイム・スーティン 「ふしのある木」 1920-21年
エネルギーが溢れでるような力強さを感じます。
K-3+DA★16-50 2022/1 「ふしのある木」
マリー・ローランサン 「3人の若い女」 1935年頃
個人的に好きな作品です。若い女性の笑い声が聞こえてきそうです。
K-3+DA★16-50 2022/1 「3人の若い女」
最後に
以上、紹介した以外にも多数の素晴らしい作品が展示されています。
気のせいかもしれませんが、絵画の額装からガラス、アクリル板をはずしているためか、緊張感があると同時に作品の力を強く感じます。
条件付きながら写真撮影が許可されている、作品のキャプションを最小限にして音声ガイドを無料サービスにしている、展示室内にソファーを設置しているなど、おもてなしの心を大切にしているように思います。
ゆっくりと作品に向き合える開かれた美術館です。
都心なので、駐車料金はやや高めですが、アートプラザ有料駐車場を利用すれば、駐車料金30分無料サービスがあります。できれば電車で行った方が、心おきなく鑑賞できると思います(笑)。
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