スーパーマルチコーティング(SMC)にかわるHDコーティング!!
レンズ性能を左右する重要な技術のひとつが、レンズコーティングです。
目次
レンズコーティングとは
レンズの描写を低下させる要因として、コントラストやキレを低下させるフレアやゴーストがあります。
フレアやゴーストが起こる主な原因は、レンズ表面の光の反射で、反射を少なくすればそれだけ透過率やキレも良くなります。この反射を抑える働きをするのがレンズコーティングです。
特殊レンズコーティング
コーティングの中でも理想的な特性で反射を防いで光の透過率を高めてくれるのが、特殊レンズコーティングです。
ニコンのナノクリスタルコートやキヤノンのSWC、PENTAXのエアロ・ブライト・コーティング(ABC)などがあります。
エアロ・ブライト・コーティング
PENTAXのエアロ・ブライト・コーティングは、ナノテクノロジーから生まれた最新のレンズコーティングで、超低屈折率・高透明度を実現、表面反射を大幅に低減しています。しかし、硬度が低く、製造コストも高いため、コーティング面を選ぶという弱点があるそうです。
フレアやゴーストを効率よく防止するには、レンズの第一面にコーティングするのが良いと言われています。しかし、硬度が低い特殊レンズコーティングは、外部からは触れられないレンズ群の中のレンズ面に塗布します。
K-7+DA★55 2013/6 「咲き始めの紫陽花」
私が使っているPENTAXのDA★55mmF1.4も、中間レンズに塗布されています。
HDコーティング
特殊レンズコーティングの弱点を克服するために開発されたのが、PENTAXのHDコーティングです。特殊製法で高密度の膜を高精度に形成することで、可視光全域にわたり反射率を大幅に低減します。
エアロ・ブライト・コーティングに肉薄する低反射を実現しながら、大変硬度が高くどの面にもコーティングでき、コストも抑えることができるそうです。
スーパーマルチコーティング(SMC)にかわる最新のレンズコーティングです。
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